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鍼灸ってなに?
鍼灸が身体に効くワケ
現代人に起こるあらゆる身体の不調・トラブル・悩み。これらに働きかけることができるのが「鍼灸(しんきゅう)施術」です。
直径0.12~0.18mmの極めて細いステンレス製の針をツボに刺入します。
針を刺すと言っても虫さされくらいの刺激でほとんど痛みはありません。
「もぐさ」というよもぎの葉裏の綿毛だけを集めたものを、ツボのある皮膚の上に乗せて着火する施術です。皮膚との間を空けて行う間接灸もあります。火傷などを起こさないように配慮することで、心地よく施術を受けることができます。
なぜさまざまな不調・トラブル・悩みに効くの?
東洋医学に基づく鍼灸施術は、西洋医学とは違い身体の悪い部分のみにアプローチするのではなく、全身の調子を整えることで不調を改善する施術です。
鍼やお灸をすることで、内臓や神経の機能に働きかけ、不調の原因そのものを改善。
身体を健やかな状態へと導いてくれます。
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「気」「血」「水」という考え方
東洋医学には、「気」「血」「水」という考え方があります。
人間がイキイキと過ごすために必要な「生命活動の原動力」
人間の生命維持にとっては欠かせない「酸素と栄養を運ぶ血液」
臓器の働きをサポートする「体液やリンパなど身体にある水分」
この「気」「血」「水」は、体中に張り巡らされた経絡(けいらく)という道を通り、内臓すべてとつながって、身体のバランスを正常に保つ働きをしています。
ところが、身体のある部分の働きが弱くなると、「気」「血」「水」の流れが滞ったり身体の一部分にとどまったりしてしまいます。すると、身体全体のバランスが崩れ、痛み・だるさといったつらい症状が出てしまうことも。この「気」「血」「水」の滞りがある場所が「経穴(ツボ)」です。
鍼灸の効果
この「経穴(ツボ)」に鍼やお灸によって刺激を与えるのが鍼灸施術です。鍼やお灸の刺激は、皮膚や筋肉に分布する感覚神経を刺激することで皮膚や筋肉に直接作用したり、脳、脳幹、脊髄などの中枢神経系を介して作用したりすることで、あらゆる症状を緩和させる効果があります。
痛み緩和の効果
1.鎮痛物質放出で痛みを緩和
鍼灸の刺激が脳に伝わることで、「内因性オピオイド」と呼ばれるモルヒネのような鎮痛物質が放出され、痛みが緩和されます。
2.痛み刺激をブロック
皮膚や筋肉近くにある太い感覚神経を刺激することで、痛みの感覚が脳に伝わるのをブロックします。
3.筋緊張を解いて痛みを緩和
痛みがあるときは筋肉が緊張状態であり、血行不良が起こりがちに。疼痛部位に発痛物質がとどまることで、痛みを助長させています。経穴(ツボ)の刺激で筋緊張を解くことで血流が改善し発痛物質が減少し、痛みを緩和させます。
血流改善のメカニズム
1.筋緊張を解いてポンプ機能を促進
筋肉に刺激を与えると筋肉の緊張がゆるみ、筋肉はリズミカルに収縮・拡張を繰り返すようになります。すると、筋肉がポンプのような働きを起こして血液循環が良くなります。
2.交感神経の緊張を緩和
自律神経失調状態の症状のひとつが血行不良です。交感神経が緊張していると筋肉内は血行不良状態に。鍼灸のツボ刺激で中枢神経系を介して交感神経の緊張を解くことで、血流を改善させます。
自律神経を整えるメカニズム
鍼灸の刺激がツボから脳に伝わり、自律神経に働きかけてバランスを整えます。それにより、自律神経の乱れにより起こっていた頭痛やめまい、しびれといった症状を改善させます。
自律神経のお話
自律神経は臓器やホルモンの機能を調整し、生命活動を維持するという非常に重要な働きをします。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つのバランスが崩れると筋緊張、血行不良などが起こり、頭痛やめまい、しびれ、疲労感など不快な症状が次々とあらわれます。
「なんとなくだるい」「片頭痛に悩まされている」といった症状がある方は、もしかしたら自律神経の働きが悪いせいかもしれません。
自律神経を整える鍼やお灸の施術で効果を実感できる場合がありますので、ぜひお試しください。
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